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名作文学いらっしゃいまし
日本の名作文学を楽しむブログです。                                                                                                                                    お江戸本と美術本のレビューも増殖中。
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(プレジデント社・2011.05)

文章術の本を見ると、とりあえず手に取ってしまいます。
今度こそ!ツボをついた、素晴らしいアドバイスがあるのではないか、と期待して。

すぐに(ものの数秒)がっかりして放棄することがほとんどですが、この本はちょっとよかった!
自分の文章を(名文の例として)引用してない点も好感度高いです!

以下、ビーケーワンに投稿した書評です。


 メール、ブログ、ツイッター、そして、この書評も。
今、身の回りには「デジタル化された文章」があふれている。
文章力アップのためには、手書き時代とは別次元の取り組みが求められるようになった。
そんな「今」にぴったりの文章術の本だ。

 タイトルから、検索、コピペ推奨の文章術かと思われるかもしれない。だが、内容はまったく逆。
デジタルの利便性とスピード感を肯定しながらも、著者はかなり厳しい見方をしている。
「コピペを繰り返すたびに、自分の文章力は衰えていく」
「ランキングや検索の便利さを振り切って、一歩を踏み出してみる。書き手には、その勇気が必要」
著者はわざとネット接続していない古いパソコンを「書く」専用機に使っているそうだ。

 「ライターズ・ハイ」のエピソードに心躍った!
長距離ランナーが苦しいのを我慢して走り続けると、かえって気分が高揚して調子が上がる「ランナーズ・ハイ」。
それと同じ現象が文章を書く状態でも起きるという。
寝食を忘れて書くことに没頭し、しかも内容も伴った文章が書けるそうだ。(その後はぱったり続かないそうだが)
「一度でもこの状態を経験すると、絶対に、書くことをやめられなくなります。保証します」
気分がのらなくても、少しずつでも、とにかく毎日「書き続けること」、そして書き続けるためには「体調を万全に整えておくこと」。この2点がポイントだという。
二日酔いや寝不足の頭には、ライターズ・ハイの女神は舞い降りないのだ!こころ、せねば。

 もちろん、文章力そのものをみがくための指南も、ツボを押さえたラインナップ。
著者自身、新旧相当量の類似本を読み込んだ上で、書かれているのではないか。
名文として引用している、作品や文章も使い古されたものではなく新鮮な印象を持った。
自慢も、出し惜しみもない、真摯な文章術の本である。

(ビーケーワン投稿 2011.10.27 779字)


よい文章を書こうと悪戦苦闘しているアマチュアがつまずきがちなポイントをきっちり押さえています。
ライターや作家としてのキャリアが長いのに、藤原氏はアマチュアリズムを忘れていない方なのです。

少し残念なのは、タイトルと著者名につけられた肩書。
書評にも書きましたが、タイトルから内容を誤解される方もいると思います。
(以前にもタイトルが一人歩きして理不尽な思いをされたそうですが……)
それで読まない人がいたら惜しい。
著者名の横についてる「芥川賞作家」という肩書もいらなかったのでは。
藤原氏のキャリアは、もっともっと幅広い価値のあるものだと思います。

ライターズ・ハイに憧れますが、よく考えてみたら、わたしは主婦。文章に没頭できる時間は限られます。
「ライターズ・ハイ、キタ~!」ってなっても、時間になったら買い物に行かなきゃいけないし、ご飯作らなくちゃならない。
洗濯機がピーと鳴れば洗濯物を干さなくちゃならないし、パンの発酵時間がきたら成形して焼かなくちゃならない。
ああ、かえって、悔しいから、こなくていいや、となりますねえ……。




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導在 あわい

Author:導在 あわい
ドーザイ アワイ と申します。
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