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名作文学いらっしゃいまし
日本の名作文学を楽しむブログです。                                                                                                                                    お江戸本と美術本のレビューも増殖中。
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髙橋秀美『ご先祖様はどちら様』(新潮社・2011.04)

家系図作りが静かなブームみたいですね。
関係本もたくさんあって、書店や新聞の広告でよく見かけます。
書店では「自分史を書こう!」系と「エンディングノート&遺言」系と一緒にコーナーになっていることが多いような…。知的シニアの三大必須要素かな~?

わたしも、自分のご先祖様には少なからず興味があります。
(なんて言いながら、祖父の名前を知らなかったんですけど↓ごめんなさい!)
名字や家紋も調べたら、きっと面白いだろうとは前々から思っていました。
でも、なかなか行動には移さないですよね…こういうコトって。
そんなヒトの背中を押してくれる一冊です!

以下、ビーケーワンに投稿した書評です。
 

 著者は幅広い分野で力量を示す、ノンフィクション作家だ。大相撲の世界を取材した近著では、マワシを締めて土俵に上がり力士に稽古をつけてもらっていた。文字通り、体当たりの仕事ぶりが潔い。今回は、自らのルーツを求め、ご先祖様を探し求める旅に出る。

 誰でも父の父の父の父、四代も遡ればその人は江戸時代人である。115代ほど遡れば、縄文人にたどりつくということだ。江戸時代も縄文時代も、意外に身近なのだ。

 これまで、自分の先祖について、ほとんど考えたことがなかった。母方の祖父は早くに亡くなったので、会ったことがない。名前さえ知らないことに、気がついて唖然とした。さらにその上の世代のことは知るよしもない。父母に尋ねたが、たいした情報が得られないのは著者と同様だった。平素、人はご先祖様には興味を持たないものらしい。

 著者は戸籍を手掛かりに自らの家系を探る。役所の戸籍担当者とのやりとりもリアルに再現されている。戸籍を見れば問題一挙解決!と思ったが、これが実にあいまいであることを知って驚いた。「不詳」のひとことで手掛りは絶たれる。それでも著者は、現地に赴き、地域の寺や神社、お年寄りを訪ねて回り、なんとか手掛りを得ようと奔走する。寺の過去帳にご先祖様の名前が見つかったときは、一緒に快哉を叫んだ。

 横浜から宮城県、静岡県、山梨県へ。ご先祖様が、人徳者の校長先生だったと聞いて武士かも、と居住いを正し、別件で百姓だったろう、と聞けば、なぜかガニマタ気味に歩く著者。ご先祖様に導かれる旅はロードムービーさながらだ。
戸籍から浮かび上がる、祖母や祖父の苦難の人生。もっと話をしておけばよかったと涙する著者の姿に、目頭が熱くなった。

 普段は忘れている大切なこと。でも、一度は考えてみなくてはならないこと。ひとつ、気がつくことができた。ご先祖探しをしたくなること請け合いの一冊だ。

(2011.06.05 ビーケーワン投稿 791字)


書評らしきものを書くようになって、1カ月ちょっとですが…この書評で少し手ごたえを感じました。初めて自分なりに「書ききる」ことができました。このスッキリ感は…いいね。

もちろん!もっとうまくなりたいです。字数もまだまだ多すぎますし。課題は山の如し。
たくさん読んで、たくさん書くことです。

家系図関係に興味おありの方はこの本読むと、きっと焦りを感じますよ~。
戸籍の保存期間には限りがあること、ひとりでも関係者が存命のうちに行動しないと事実が霧中になること、自分自身も体力、気力がないとできないこと、がよ~くわかるので!
一日でも早く行動する!それが正しいご先祖様探しのヒケツです、きっと。




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導在 あわい

Author:導在 あわい
ドーザイ アワイ と申します。
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