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名作文学いらっしゃいまし
日本の名作文学を楽しむブログです。                                                                                                                                    お江戸本と美術本のレビューも増殖中。
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この雲を見ていたら「パニーニ」を連想しました。
なみなみ模様の平たいパンのイタリアンなホットサンドイッチ、あれです!
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最近、書評を書くときに悩んでしまうことが多いです。
なんというか、流れないのです、文章が。

どこまで本の内容を明かしたものか、また、どこまで自分の思いを出していいものか。
ボキャブラリーが貧困で同じことばばっかり使っているとか。
こういう表現は不快に思う方がいるかも?もっと違う言い方にしなきゃな、とか。
数々ありますが、一番の悩みは……やっぱり文体。

今まで「だ・である」調で書いてきましたが、「ですます」調の方がいいのかな?と。
前にも記事にしたことがありますが、書くたびに悩んできました。

ビーケーワンに投稿されている他の方の書評を見ますと、どんどん「ですます」調が増えて今や8割くらい?ではないかな~。
先月『こんなに変わった歴史教科書』を読んでから、教科書も「ですます」調なのだと知り、ますます悩んでいます。

それで、今月、初めて「ですます」調の書評を投稿してみたりしましたが……。

すみません、文体のせいではなく、文章力がないのが悪いんですよね。悪いのはわ・た・し。
わかっちゃいるけど~♪「だ・である」調さん、あなたのせいじゃないのよ、ゴメンよ~。
でも、今のわたしのレベルだと「だ・である」調は自分の伝えたいニュアンスよりどうしても強めになってしまう。断定したくないのに、文章の都合でそうせざるをえなかったり。
エラそうな文章にならないようにと気を遣うあまり、逆に過度にふざけた感じになってしまったり。
文章の内容とは違うところで異常に時間を使ってしまいます。

そんなこんなで、思うように書けなくて頓挫することが多くなり、書きかけの書評がわんさかと。

最近、江戸本にハマって、そればっかりになっているのも、きっとよくないのだ。
ただでさえ狭いわたしの世界が余計にちぢんでいるのです……。

書評がツラくちゃ仕方ないので、少し「休憩」することにします。
あくまでも「休憩」ね。お茶飲んで一服(煙草吸わないけど)ね。
1週間か、1カ月か……わかりませんが。

アタマをリセット……できるかな?




 
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先週、広尾にある都立中央図書館に行ってまいりました。
お目当ては「江戸の町並み(二)切絵図でたどる江戸の町並み」展です!
(~2/22で終了)

おしゃれな街、広尾♪の有栖川宮記念公園内にある都立中央図書館。
学生時代に調べもので数回来たことがありますが…。何十年ぶりだろ?
公園横の明治屋は改装中でお休みなのですね。

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カモさんたち、おくつろぎ中。
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池のほとりを散策しながら…。
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図書館に到着です!
この展覧会、(二)ってことは(一)もあったんでしょうね、知らんかった…。
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入口で入館証をもらい、首にかけます。ちなみに入場無料(切絵図展も)です。
久しぶりですっかり忘れていましたが、ここは貸出はしていなくて閲覧専用の図書館なのでした。
普通の図書館と違い、館内が学習モードでピリッとしています…。

ホンモノの切絵図が見られる~♪とワクワクしながら来たわけですが、パネル展示でした…。
(つまり、コピーです)調査不足だった…。
でも様々な出版元から出された切絵図が一度に見られたのは嬉しい♪
切絵図本だと、ほとんど尾張屋版ですからね、他の版元のはなかなか見られないのです。
出版元ごとに特徴が違って面白い!
見比べるため、あっち行ったり、こっち行ったり、場内をウロウロ。

さんざん見たあと、脇にあった関連資料コーナーに移動。
そこで見たことがない切絵図本をたくさん発見!テンション、ア~ップ

コピー可能とのことで、数冊、選んでコピーしてもらいました。
わ~い!家でゆっくり見られる~!(広尾土産)

あっという間に3時間経過…。
まだまだ見たい本があるけれど、帰宅時間に。

帰りはメトロ・広尾駅前から、都バスでJR千駄ヶ谷駅に出て帰宅。
こっちの方がラクでした。都心バス旅も楽しめたし。

時間があれば広尾の街を歩いてみようかな、と思っていましたが。
全然、時間足りませんでした!

また、行きたい~!
テイクアウトしたパンやケーキを公園で食べられるような、よい季節にぜひ!




 
(ゆまに書房・2011.10)

少し古めの美術図録などを眺めていると、解説に「旧・益田コレクション」とか「旧・原家所蔵」とか、書いてあったりします。
これは何だろ?と思いつつ、ちゃんと調べることはありませんで。

この本を読んで、霧が晴れました!

以下、ビーケーワンに投稿した書評です。


 三溪園、五島美術館、三井記念美術館、大倉集古館、ブリヂストン美術館、出光美術館、大原美術館などなど。
国立・公立の博物館・美術館と並んで、私立美術館の果たす役割は大きい。
それぞれ特色あるコレクションでわたしたちを楽しませてくれる、私立美術館のほとんどは明治期の事業成功者たちの手になるものだ。貿易王、生糸王、鉄道王、石炭・エネルギー王……。
彼らはどのように事業に取り組み、成功をおさめ、巨万の富の使い道として美術コレクションを選んだのか。

 現在、よく知られる私立美術館・コレクションのほぼすべてを網羅しているため、ひとりひとりに割かれるページは少な目だ。本書をきっかけに「もっと知りたい」と思ったら、さらに詳しい専門書をあたれば良いだろう。

 明治期というと、外にばかり目が向き、日本の文化や美術には無関心な時代だったように思われる。
実際に、廃物希釈や武家の没落で、多くの貴重な美術品が失われ、あるいは海外流失した。
だが、留学生や使節団として訪欧・訪米した折りに、日本文化の素晴らしさに目覚めた人々もいた。
井上馨、そして三井物産の初代社長で「三井の大番頭」である益田孝がリーダー格となり日本美術コレクションの気運が高まったという。
企業メセナやフィランソロピー(社会的貢献)の意識をすでに彼らは持っていた。

 私立美術館のコレクションは、茶道具が中心であるケースが多い。
「商談策謀は茶室以外ではできない」
益田主催の茶会の招待状を手に入れるために、当時の財界人は右往左往したということだ。
意外にも、茶会と茶道具蒐集という共通項で彼らはみな、つながっていたのだ。

 蒐集以外に「芸術のパトロン」としての役割も見逃せない。
今も国立西洋美術館で重要な位置を占める松方コレクション、その松方幸次郎は草創期のロダンの最大のパトロンだと著者は指摘する。
松方が、当時、海軍の依頼を受けて美術蒐集を隠れ蓑にUボート設計図を手に入れた、というエピソードが面白い。
しかも海軍の機密費を、ちゃっかり買付に回していたとか……ナイスだ!

 本書を読んでいると「国が興るときに生まれる富」のケタはずれの莫大さ!にひたすら驚き、おののく。
対する現代、長引く不況・円高等で企業体力は落ち、私立美術館を取り巻く環境は厳しい。
バブル期には隆盛を極めた百貨店系の美術館は、ほとんど閉館してしまった。
著者は、美術品を守る方法として「個人美術館」「小さな美術館」を挙げる。
誰もがいつでも素晴らしい美術品を楽しめる環境が守られることを願って、なるべく多く美術館に足を運ぼうと思う。

(ビーケーワン投稿 2012.02.06 1089字)


「昨日の鈍翁(益田孝の号)さんの茶会…出られなかったけど、いったいどんな話があったんだろ?ソワソワ」
なんてことがあったんですね!
策謀うずまく茶席…お茶やお菓子の味もわかりゃしないわ…。

この本は優秀な私立美術館ガイドでもあります。
それぞれ個性あるコレクション、私立美術館めぐりがまた一段と楽しくなりそう。

それにしても、明治の大富豪の方々のお金の使いっぷりは潔い。
ほとんどの場合、ゼロ→巨万の富で、オーナー社長だからできたワザでしょうか。
もう、こういうことは今後、起きないでしょうね。
でも…どこかで、読みました。
国が興るとき以上の莫大な富が生まれるときがある、それは国が亡ぶときだそうです…。




 
(主婦の友社・2011.12)

……こういう本も読んでいます。
着ブトリするよりは、やっぱり着ヤセしたいです。

普段なれば、こういう本はゆるゆるぱらぱら眺めるだけですが、この本は使えるワザの多さにちょっと感激したので、書評にトライしました。

たまに、こうした普段と違うジャンルの書評に取り組むと勝手が違って途惑いますが、それもまた楽しい。

このブログにはちょっと合わないかな?と考えて別ブログにアップしました。
石田純子 監修 『大人の着やせバイブル』の書評はコチラ。

よろしければご覧くださいませ。




 
歴史新書y
( 洋泉社・2011.10)

こんな感じで、いつもショヒョってます……。
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引き続き、江戸本です。
これまで「江戸サイコー♪」みたいな書評が多かったわけですが「いいことばっかり」は有り得ない。
ダークサイドも見ておかなければ…ね。

本書は、もと幕臣が語るリアルなバクロ話が満載です。

以下、ビーケーワンに投稿した書評です。


 人のつながりの強さやエコ社会で注目される「江戸」だが、良いことばかりではなかった。
本書は江戸のダークサイドに注目する。
長きに渡って存続したシステムが、行きつくところまで行き尽くした江戸末期。
当時の官僚・公務員の立場だった、旗本・御家人に何が起きていたのか?

 昌平坂学問所の教官を務めた経歴のある、旧旗本の大八木醇堂は、晩年の明治半ばに、大量の見聞録を書き残した。
そこには「諸種の歴史事典に記されていない幕府の内情や役人社会の細部まで」(153頁)が明らかにされている。
この『醇堂叢稿』を中心に、私的な日記や手紙などから、驚きのエピソードの数々が紹介される。
研究者しか知り得ないような、興味深く貴重なエピソードが一般向けの新書で気軽に読めることは嬉しい限りだ。

 
 醇堂いわく「柳営の制度、百事迂遠に似て児戯に類するか如き事多し」(81頁)。
(振り返れば)幕府の諸制度はなんとも非効率的で遅れていた、いう意味だという。
愉快なエピソードもあるが、武士らしさのカケラも感じられない恥知らずなエピソードがほとんどだ。

 お家断絶を逃れるための出生年齢詐称(万一、17歳までに跡継ぎが死亡すると相続できないため)や、本人死亡後もそれを隠して俸禄を身内が何年も受け取り続けたり、職場での陰湿なイジメから通勤拒否に陥ったり、またはキレて同僚を殺傷したり、平然と賄賂を要求し受け取って恥じる様子もなかったり……。
武士のモラルはいったいどこへ?

 こうした馴れ合いと隠避の慣習は、すべて周りも承知の上だった、という。
醇堂は「内実をじっくり吟味すると、幕府の制度も捨てたものではない。それどころか、実によく考えられているものが多い」とも、書いているそうだが……そうだろうか?
何やら、昨今、社会問題となった事例にそっくりなことばかりで、背筋が寒くなる思いだ。
こんな状態は長くは続かず幕府は滅亡したことを、まさに「末期症状」であったことを、わたしたちは知っている。

(ビーケーワン投稿 2012.01.31 839字)


あの「遠山の金さん」も出生年齢詐称で、実年齢より12歳も「老けていた」のだそう。
勝海舟の父親は道具類の売買をして生活費を稼ぎながらシューカツに励んだけど、実らないまま37歳で家督を息子に譲ったとか。
何年(何十年?)シューカツしたんでしょう……?
酔っぱらいの演技をして権力者の屋敷の溝にわざと落ち、自分を印象づけたヒトもいたとか。もう、何でもアリ。

シューカツが実らずに困窮をきわめ泣き暮らす幕臣がいる一方で、役得で贅沢三昧のヒトも。
よく時代劇にも出てくる、お伴が担ぐ「挟み箱」ってありますよね。
そのふたがしまらないほど(リアルだ!)、ワイロをたっぷりせしめたり……。
逆に「役損」もあったとか。持ち出し。それもヤダよねえ。

「こんなシステム、おかしい!」と考えていた方もいたそうですが、そういう声はオモテには出ないもの。
おかしい。絶対におかしい。でも、言えない。言ったところでムダだしぃ……。そんな感じ?

読めば読むほど、今にそっくり。どうしよう?何を学べばいいのだろう?
ちょっと暗~く考え込んでしまいますが、この本の最初の方にちょっとだけ載っていた「笑える」話は、もう抜群に面白いです。

いろいろあった、それでも、やっぱり江戸が好きです。




 

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導在 あわい

Author:導在 あわい
ドーザイ アワイ と申します。
ワケあって時間がたっぷり。いつかは読みたいと願っていた名作の数々…いますぐ、読むことにしました!
名作以外もどしどし読む予定。
楽しい読書録を目指します。

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TRCブックポータルに書評を投稿しています(2013.01~)。
ハンドルネームは*導在あわい*です。
「TRCブックポータル」は2016.03をもって運営終了されました。

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また、2012.12までの書評は書籍と電子書籍のハイブリッド書店【honto】(旧;オンライン書店ビーケーワン)でも閲覧可能です。
当時のハンドルネームは*辰巳屋カルダモン*です。
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書評の鉄人*に選ばれました。
bk1-00232(2011.08.19付)
* 第297回 書評の鉄人列伝 で紹介されました(2011.09.30付)。

自分なりのルールを考えました。
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